野村萬斎
【のむらまんさい】[人名]
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本名・野村武司。
狂言方和泉流の能楽師、俳優。能楽狂言方和泉流野村万蔵家の名跡。

今作のもう一人の主人公と言って差し支えない人。




パンフも買ったし、2回目も見た。

自分がTwitterでフォローしているのは、お察しの通り"そっち"系の業界人が多い。
その面々が、現在に至るまでネタバレと見做されるツイートをほとんどしていない。
したにしても、「あのシーンの誰それの演技にはグッときた」だの「あの台詞回しは最高だ」だの、物語の核心や展開には触れない。
公開から1ヶ月超。
未だ観客動員も順調な話題作だというのに、ヲタク体質な人々がこれほどお行儀よくしているというのも珍しい。
語っていい場所では大いに語ってはいるのだろうから、TPOをわきまえていると言うべきか?

そして、自分としてもそんな行動に納得がいく。
見ていない人に情報を伝えるべきではない、という変な使命感が湧くのである。

この『シン・ゴジラ』は是非劇場で見て欲しい。
金を払って損はない。


でもさすがにそろそろ感想文ぐらい書いても良いよね?
ってことで以下、盛大にネタバレ。
鑑賞予定の方はこの先読まんでくださいm(_ _ ")m
 
 
何でこんなに面白く見られたのかと考えてみるに、

・自己利益のために足を引っ張る人物・組織がない。
・絶対的なヒーロー不在。
・個人感情の排除。

この辺のストレスの無さが理由だったのかなと。

ゴジラに対抗する人間側は、多少の思惑はあれどゴジラ殲滅を第一義に考えて行動していて無駄なことをしない。
パニック物にありがちな「志村ー、うしろうしろ!」的な裏切り、意図的な情報隠蔽で対応が遅れて被害拡大、といったような展開や演出は皆無だった(まあ予見不可能な部分で初動対応の遅れはあったけども)。
敵対しがちな在日米軍すら全面協力とは恐れ入る。

主人公は長谷川博己ではあるものの、彼を一貫して組織の一員として描いており、スタンドプレーの類いは一切させていない。
「一人一人が出来ることをやる」、「皆で一致団結して日本を守る」という主旨は徹底されていた。

さらに、「お前ら今そんなことしてる場合か?」というハリウッドにありがちな恋愛要素やお涙頂戴が全くない。

人類側は自己犠牲も省みず、誰しもめちゃめちゃ頑張っていた。
見ていて実に清々しい。


そんな中、観客に唯一ストレスを与える存在が、誰あろう「ゴジラ」だった。


この脚本は上手いなあ、と感心してしまった。
ホントに無駄がない。
まあ役者に台詞を早口でしゃべらせるほど尺が一杯一杯だったって話なんで、主軸以外のエピソードは省くしかなかったんだろうけれども(;^ω^)


物語としては実に面白かったんで文句なし。
あとは映像についていくつか。

やっぱ、ゴジラの醍醐味と言えば放射能火炎(今回はそう呼称されてないけど)がどんな演出かってところに注目が集まると思うんです。
自分も注目してたわけです。
初見時の心の声を箇条書きにしてみます。


(米軍のバンカーバスターで傷つくゴジラ)
(直後に今まで赤色だった体内光が青白く発光し始める)


ああ、これは来るな・・・


(上空を向き、口を開けるゴジラ)


えっ!?
下顎割れるの!
プレデターかよ(;・∀・)



(下を向き、煙のような物質を大量に吐き出すゴジラ)


これはまた、盛大なゲ○だな(;^ω^)


(吐き出した物が急速に地面に広がりつつ徐々に熱を帯び、都心一帯が炎上)


○ロでこんな被害嫌だわ(;´∀`)


(\シュィィィィィィィィィン/)


なんぞ!?(;゚Д゚)


(再びゴジラの口内が青白く発光、火炎が収束していく)

(\バシューーーーーーン/)

(ゴジラの首の動きと同時に切り払われる建物)


ってこれ・・・

プロトンビームじゃねえかっ!?(#゚Д゚)


知ってる人は知っている、『風の谷のナウシカ』において「巨神兵」が放ったビーム。
収束後の火炎はまさにこれ。
4年前、庵野・樋口コンビで作った『巨神兵東京に現る』という短編が活かされた形・・・なんだろうな。
榊原良子様の声で「薙ぎ払え!」と脳内に響いた同志は多いと思ってる(;´Д`)
ゴジラの火炎って太くて力強いもんだと勝手に解釈してたんでギャップが・・・
まあびっくりしたわ(;^ω^)


それと、「ヤシオリ作戦」準備段階で物資が集積していく描写に甚だしい既視感。
コレ完全に『エヴァンゲリオン』の「ヤシマ作戦」と同じ絵面だ・・・
まあ緊迫感あるからいいんだけども(;^ω^)

音楽は"鷺巣詩郎"で「DECISIVE BATTLE」のアレンジ使いまくるし・・・
まあ世間一般には『踊る大捜査線』の室井さんのテーマなんだろうけど(;´Д`)
とにかく、スクリーンから漂うエヴァ臭。
意図的にやってるんだそうで・・・


脚本では全く感じなかったんだけど映像と音楽で、「ああ、俺は庵野の作品見てるんだ」と実感した次第。



端折って書いてだいたいこんな感想。
『ゴジラ』自体に詳しくないんで、知ってる人はもっと細かいオマージュを発見できるんだろう。
所詮アニヲタの自分はここまで。
ただ、庵野作品(エヴァ)に慣れてて良かったなと思ったことが一つある。

『シン・ゴジラ』公開直後から、劇中で示された謎について考察(妄想)をする人が続出している。
そもそもあのゴジラはなんだったのか、とかラストカットの尻尾に関する事柄が多いように思う。
まあ尻尾は人間っぽい骨格やら歯形やらあったし、劇中で単体増殖の可能性も示唆されていた。
故に結構な議論が交わされている。

妄想するのはヲタクの性である。
大いに結構。
でも庵野作品に暗喩、ましてや結論なんか無いぞ?

随分前にも書いたけど、こちとらエヴァで散々辛酸を舐めてきた。
それっぽい解釈を加えた後で、「特に何もないです」とか「絵的に面白いと思ったんで」と言われたときの脱力感たるや・・・
庵野監督もそいつらにつきあうの疲れたとか言ってたわりに、また妄想をかき立てる映像作るんだよなあ(;^ω^)
特撮でもそれをやるか。

まあ議論は熱くなりすぎずほどほどに。


でもまあ、あえて庵野監督の意図について結論めいた事を述べるなら・・・

俺は好きにした。お前らも好きにしろ。

かなと思ってます。
 
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