ピリオドを打つ
【ぴりおどをうつ】[名]
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物事にけじめや決着をつける。終止符を打つ。




毎年のことだが、4月上旬に発表される招待選手によっては『長野マラソン』に合わせて帰省することにしている。
今年は一目で帰省を決めた。

天満屋:"小田切亜希"

彼女が地元で走る!
応援しに帰るのは必然!!(`・ω・´)

しかし、先月『名古屋ウィメンズ』に出場したばかりである。
フルマラソンの出場間隔が1ヶ月って・・・

どこの"川内優輝"だよ(;・∀・)

だがこの考えはすぐに捨てた。
どう考えても強化策ではない。
何だこれは・・・

地方大会なので関東で得られる情報は少ない。
不安を抱えつつレース前日夕方実家着。
到着とほぼ同時に母に地元紙を見せられた。
 
 
170416長野マラソン (79)_R

ああ、やっぱこういうことか・・・

『長野マラソン』をもって引退。
本当は『名古屋』で終わりにするつもりが、恩師である長野東高校の玉城監督(現名城大学:"玉城かんな"選手の父でもある)に薦められてこのレースに出ることにしたそうだ。

ショックではあるが、覚悟もしていた。

実業団に所属しているということは、能力に投資してもらっているということ。
それに見合う結果を期待してのことである。
結果とは即ち『全日本実業団駅伝』での活躍であり、世界陸上やオリンピックの代表になること。
そうしてマスコミに取り上げられることが社の宣伝になる。

投資であって慈善事業ではない。
およその目安だが、実績の無い選手が戦力外通告を受けるのは3年ほどと言われている。

昨年の3月が"亜希"ちゃんが入社して丸3年だった。
彼女は入社以来一度も『全日本実業団駅伝』に出場していない。
マラソンにしても2015年の『名古屋』で記録した2時間30分24秒が自己ベストで、以降記録は伸びていない。

あまりネガティブなことを書くと実際にそうなってしまいそうなのであえてこのブログでは書かなかったが、昨年の『名古屋』にわざわざ出向いたのは、それが最後になる可能性を考慮してのことだった。
幸いにして4年目を向かえることが出来たが、状況は・・・
だから直接見られるレースにはなるべく行った。

そしてとうとうその時が来た。

ただ、この引退は彼女が自ら決めたことであって、天満屋から三行半を突きつけられたわけではない。
4月末退社扱いで、このレースに天満屋の看板を背負って出場できているのがその証拠だ。
粋な計らいとも言えるか。


とにかく、最後の雄姿を目に焼き付ける!

いつもは実家の近所で観戦するが、今回は「ここで見ないでどこで見る!」という場所がある。

170416長野マラソン (2)_R

『長野オリンピック』でスピードスケート競技が行われた「エムウェーブ」。
スタートから約17km。
この施設の周りを選手が周回する。



一カ所で二度見られる地点というのもあるが、それより重要なのは道を挟んだ反対側。

170416長野マラソン (3)_R

彼女の母校、長野東高校である。



ここに陣取っていれば東校の応援団がいるんじゃないかと期待してここに来た。
便乗しようと思っていたのだが、そういった団体は見当たらない(;・∀・)
エムウェーブの周りをつぶさに見たわけではないので、単に見逃したのかもしれないが。

まあいない物は仕方ない。

170416長野マラソン (4)_R

一般参加の男子選手と共に母校前に差し掛かる。



この時点で女子日本人1位。

エムウェーブを周回した姿を見送った後、場所を移動。
ゴールのある長野オリンピックスタジアムまで母から借りた自転車で向かう。
車で向かっても駐車場が空いているかわからないうえに、最寄りの駐車場からスタジアムまで2km以上ある。
ならば自転車のほうが間違いない。
ちなみにエムウェーブから12km(;´∀`)

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予想より早め、男子のゴール前に到着。



ゴール目の前のメインスタンドに陣取ってゴールを待つ。

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ゴールシーン。

タイムは先日の『名古屋』より15秒速かった。



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女子日本人1位、地元選手と言うこともあってインタビューを受ける。



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その後、東高の後輩とトレーナーから花束贈呈。



『長野マラソン』公式Twitterがこのシーンをツイートしている。
花束を渡した後輩は新3年生の"和田有菜"と"松澤綾音"。
首にぶら下げたIDは運営関係者の証。
彼女たちを含む面々はゴールしたランナー達の案内係をしていた。

東校周辺に関係者がいなかったのはよく考えたら当たり前で、地元で行われるマラソン大会ならば陸上関係者が運営に動員されるのは道理。
むしろ花束贈呈なんて機会を設けてくれたのが異例だろう。

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表彰式。



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入賞者が寄って報道用写真の撮影。



メインスタンドのネットが邪魔で写真がいまいちなんだけど、この目で見たからそれでいい。
ただ、父に望遠レンズ借りれば良かったと気付いたのは埼玉に戻ってからである。
我ながら遅い(´;ω;`)


170416長野マラソン (78)_R

レース翌日の地元紙。



彼女は4月末をもって「退社」、長野に戻るそうである。
大学時代から故障に泣かされたり苦労が絶えなかったイメージなんで、しばらくはゆっくり休んでほしいと思う。


以前も書いたように、彼女がいなければ今の長野県女子長距離界の隆盛はなかった。
長野県出身の女子選手は当然他にもいたけれど、どうしても個人単位だった。
彼女が活躍した後は『全国高校駅伝』で上位が当たり前になり、今や実業団に長野東OGが3名も所属している。
全国的には記録に残らなかったかもしれないけれど、長野県では忘れてはならない選手だ。
まだ若いのにという思いは多少あるけれど、彼女自身が決めたこと。


本当にお疲れ様でした。

そしてありがとう。

これからの人生に幸多からんことを。
 
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