二律背反
【にりつはいはん】[成句]
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 哲学で、相互に矛盾する二つの命題(定立と反定立)が
 同等の妥当性をもって主張されること
 アンチノミー




以前触れたように
大会当日の11月7日は『浴衣姿で野外イベント』だったので中継を見ることが出来ず
微熱で思考能力が低下している中、録画鑑賞

「あ?、やっぱ今年の早稲田つえーなー」
「これは駅伝三冠やっちまうなぁ」

その日はその程度の感想しか出てきませんで(;^д^)
今頃改めて思い返して記事にしてるわけです


出雲・全日本・箱根
これを全制覇で三冠
全盛期の駒澤大学でも成し遂げられなかった偉業

これがいかに難しいことか、ちょっと語ってみる
 
 
単に三冠への挑戦権ということなら昨年の日本大学も状況は同じであった
しかし、「いざ三冠!!」という話はそれほど出なかった
何故かと言えば、出雲・全日本共に「"ギタウ・ダニエル"一人で勝った」という内容だったからで
一人の平均距離が20km超、10人の総合力で戦う箱根でその勝ち方が不可能なことは皆わかっていた

参考までに、各大会の距離は以下の通り

出雲    6区間  44.5km (1区間平均約 7.4km)
全日本  8区間 106.8km (1区間平均約13.4km)
箱根   10区間 217.9Km (1区間平均約21.8km)

で、何で「皆わかっていた」のかと
10kmまでとそれを超える距離というのは必要とされる能力が違う・・・らしいんである(;^д^)
自分が走った訳じゃないんで実感は伴わないんだけど、そういう話なんだから仕方ない
10km(10,000m)まではハイスピードを維持しつつスパートの瞬発力
それ以降は一定速を刻む持続力・後半ダレない持久力というのが通説
全日本まではスピードで何とかなるけど箱根は違うぞと


かつて箱根を4連覇した駒澤大学の何が凄かったのかと言えば
「20kmを"安定して"1時間少々で走れる選手を10人揃えることが出来た」というこの点
まず20kmなんて距離、高校競技では走らない
練習でこなす距離ではあるだろうけれど、タイム云々は卒業後
大学に入って走れるようになったにしても"安定して"というのは一朝一夕でどうにかなるものではない

区間数の多い駅伝では「繋ぎの区間」と称される区間がある
距離・コースレイアウト等勘案して、戦略的に重要視されない区間のことだ
この区間には参加選手中、比較的能力が劣る選手を当てることが多い
駒澤大学はこういった区間にも自信のある選手が使えたことで他校を圧倒、黄金時代を築いたんである

じゃあここまでの指導・構成能力がありながら三冠達成出来なかったのは何故かと
ここで先ほどの"距離に応じた必要能力の違い"に戻るわけで
確かに安定して長距離走れる選手は育成できた
しかしその反動で、スピードが犠牲になっちゃった

殊に短距離決戦の出雲で必要なのは、1km3分で刻める能力ではなく
5kmを14分台前半もしくは13分台で追い込める能力ということになり
結果、山梨学院大学の留学生や各校のスーパーエースに太刀打ちできず・・・
こうして、全盛期の駒澤大学は出雲で思うような結果が残せず三冠を達成出来なかった


先日から引退するのしないの騒いでいるエチオピアの"ゲブレシラシエ"(現マラソン世界記録保持者)
彼はそもそもトラックで世界記録を樹立したスピードランナーで
そのスピードをマラソンに活かし、前人未踏の2時間3分台の記録を打ち立てた
しかし、彼が初めてマラソンの世界記録を樹立したのは32歳
トラックのスピードを維持したままマラソンに移行するためにはそれほどの期間がかかるということである

つまり20歳そこそこの大学生にスピードと持久力を兼ね備えろ、というのは相当に酷な話
在学中4年間でそんな能力を身につけられる訳がない
むしろどちらかだけでもモノになれば万々歳である
ところが、その両立を可能にするケースが希にある
つまり

持って生まれたセンス

全くもって身も蓋もない、"天才"・"陸上エリート"なら可能ということ
そりゃ各大学、スカウトするために必死ですわ
見初めた選手を口説き落とすしかないんだけど、選手にも選択の自由はあるし
そう簡単に理想のチームなんか編成できるわけがない

・・・はずなんだけど

ということで、ここでやっと本題(`・ω・´)
今年の早稲田大学は、限りなく理想に近い構成になってる
3年生の"矢沢"・"八木"は大学生になってからの実績でもわかるとおり安定
2年生の"佐々木"・"平賀"、1年生の"大迫"・"志方"辺りは紛れもない陸上エリート
スピードと持久力を臨機応変に使い分けできる能力がある

全日本の勝ち方が余力を残しての圧勝だったし、今のところ穴らしい穴は見あたらない
今回駅伝デビューした4年生"猪俣"が区間2位の快走、という日替わりヒーロー的なツキもある
面子的に一つや二つ失敗した区間があっても容易に挽回できるだろうしなぁ


さて、どうなりますか( ̄ー ̄)
唯一未知数なのが5区山登りだけど・・・こればっかりはやってみないと何ともなぁヽ(;´Д`)ノ
個人で山の神"柏原竜二"に勝つ必要はないんだよな
小田原で東洋大学に5分差つけてりゃ何とかなる・・・と思うんだけど(・ω・;)
いずれ、総合力で東洋大学に劣る点は何もない

こりゃ正月が楽しみですな(・∀・)人(´・∀・`)
 
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